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離乳食へのしょうゆの上手な使い方は?(後編)

 
大人もそうですが、赤ちゃんも塩分はできるだけ控えた方が良いのはご存じだと思います。
でもその理由は、大人のように健康を維持するためだけではないのです。
 
乳児期は内臓器官が未発達です。
特に腎機能に負担がかかるため、塩分の早期の使用は控えたいものです。
 

 
1回あたりの塩分の量は
1歳で0.4~0.5g
2本指でつまむと0.5g程度なのでそれを目安にしてください。
 
しょうゆの場合、市販のしょうゆ専用のスプレー容器で換算すると1プッシュで0.1~0.2g程度。
塩分濃度に換算すると1回で3~4プッシュ(減塩しょうゆの場合は6〜8プッシュ)が使用できます(※3)。
 
また、乳幼児期は、とても敏感で繊細な舌を持っています。
甘味や塩味などの鋭く強い味や人工的に作られた味などを覚えてしまうと、
濃く強い単調な味を「おいしい!」と感じる味覚、舌を作ってしまいます。
 
味覚は、“白いキャンバスに絵を描くように”発達していくもの。
食べ物のおいしさは複雑な味が絡み合ってさまざまなおいしさを作りだすものです。
甘味や塩味などの鋭い・強い味を覚えさせるのではなく、やさしく穏やかな素材の旨味や甘味を覚えさせること…
その経験が、味覚の発達を促すことにつながり、食事をおいしく食べるコツとなります。
 
子供たちが大人になった時の、食習慣の基盤作りが離乳食から始まっているのです。
毎日の離乳食作りを工夫して、赤ちゃんの「味覚作り」をしていきましょう。
 
(ヤマサ醤油よりプラス情報)
※3:鮮度保持容器入りのしょうゆ(鮮度生活シリーズ)では数滴ずつ出すことが出来ますので、スプレー容器を用意がなくても使用量を調節できます。ヤマサの減塩しょうゆの場合、鮮度保持容器では1滴あたり約0.04〜0.05gですので、塩分濃度に換算すると1回あたりの塩分量(0.4〜0.5g)では、20滴程度となります。押さずに傾けるだけで数滴出てしまうこともありますので、あらかじめ大きめのスプーンに20滴程度落としてからお使いください。