秋の浜口陽三展 カラー・トリップ 2017年8月26日(土)~ 10月22日(日)

展覧会情報
会期

2017年8月26日(土)~ 10月22日(日)

休館日

月曜日(9/18、10/9は開館)、9/19、10/10
*休館日、開館時間、出品作品等は都合により変更する場合があります。

開館時間

11:00~17:00(土日祝10:00~17:00 / 最終入館16:30)
《ナイトミュージアム:会期中、第1・3金曜(9/1、9/15、10/6、10/20)は20:00まで開館/ 最終入館19:30》

入館料

大人600円/ 大学・高校生400円/ 中学生以下無料

展覧会関連イベント

●ナイトミュージアム 第1・3金曜日は夜8時まで開館

ご好評につき、ナイトミュージアムを再び開催いたします。本展覧会中、第1・3金曜日は20:00まで延長して開館。お仕事帰り、学校のあとにもゆっくり美術館を楽しんでいただけます。
*第1・3金曜…9/1、9/15、10/6、10/20の4日間
*最終入館、カフェラストオーダーともに19:30

●銅版画・モノクロームメゾチント体験教室

1回の実習で製版から刷りまで行い、ポストカード大の作品を完成させます。
初めての方でも無理なく参加いただける、初心者向けの教室です。

講 師:江本 創(アーティスト)
日 時:10月27日(金)①10:30-13:30 ②15:00-18:00
    10月29日(日)③10:30-13:30 ④15:00-18:00
定 員:各回12名
持ち物:下絵(サイズ12×7.5㎝)、汚れてもよい服装またはエプロン
参加費:入館料+1800円(材料費込)
申 込:9 月20 日(水)12:00より電話にて受付開始 (先着順)

*いずれの日程も展覧会会期終了後、休館日の開催となりますが、作品はご覧いただけます(展示作品は未定です)。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
*お申込み後、開催直前でのキャンセルはご遠慮ください。

 銅版画家・浜口陽三(1909-2000)は、西洋の印刷技術であったメゾチントを芸術表現に取り入れ、さらにモノクロであった技法に色彩を呼び起こしました。あざやかな赤いさくらんぼの奥の暗闇によく目を凝らすと、幾重にも色が重なりあっていることに気づかされます。その暗色は、黄、赤、青、黒の四色の版の重なりでできあがっているのです。ビロードのようにも見える暗色のやわらかさや静謐な画面は、国際的に高く評価されました。
 しかし浜口は、銅版画の技法だけにこだわらず、リトグラフでの制作も試みています。銅版画では表現できないフラットな色彩をリズミカルに配したその作品は、銅版画での作品と同じモチーフを描写していながら、異なった様相を見せます。浜口の好んで用いたモチーフであるさくらんぼは、リトグラフの多彩な作品の中で、弾みながら歩んでゆくようです。
 また、もうひとつの色の冒険として、浜口はシルクスクリーンにも挑戦しています。ポスターの原画として制作された、ただ1 点のみの幻の試作品を、本展ではポスターと併せて紹介します。
 この秋の展覧会は浜口のリトグラフ作品に焦点をあて、さらに主な制作である銅版画約40 点を加えた多彩な構成です。さくらんぼを追いかけて、色の旅をどうぞお楽しみください。


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