1*ルーツは「醤」2*しょうゆの誕生3*しょうゆの商品化4*しょうゆの発達5*しょうゆの裏ばなし
 
1*しょうゆのルーツは「醤」(ひしお)
しょうゆは、当て字で「正油」などと書かれたりしますが、本来は「醤油」と書きます。ここでいう「油」は、“トロリとした液体”を意味しているとか。それでは「醤」はなんでしょうか?ひとことで言えば「塩漬け発酵食品」のことで、ヒシオと読み、これがまさしくしょうゆのルーツです。




醤(ひしお)らしきものは、日本でも製塩が始まった弥生時代には、すでに作られていたようです。当時の醤(ひしお)は材料別に、「魚醤(うおびしお)」「肉醤(ししびしお)」「草醤(くさびしお)」「穀醤(こくびしお)」の四種類に大別され、その中でも米・小麦・大豆などを原料とした「穀醤(こくびしお)」が、しょうゆやみその原型と考えられています。また、当時の中心的な醤は、魚介類を主な原料とした「魚醤(うおびしお)」と考えられており、現在も秋田に残っている「しょっつる」や、香川県の「いかなごしょうゆ」、能登地方の「魚汁(いしる)」なども魚醤が原型になっていると言われています。ベトナムにある「ニョクマム」もその一種と考えられています。
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