浜口陽三展 赤と黒・色彩の引力 2016年2月7日(日)~5月8日(日)

展覧会情報
会期

2016年2月7日(日)~5月8日(日)

休館日

月曜日(ただし3/21(祝)と5/2は除く)
3/22(火)
2/23(火)〈臨時休館〉

開館時間

平日11:00~17:00 土日祝10:00~17:00 
最終入館は閉館の30分前まで
《ナイトミュージアム:会期中、第1・3金曜の20:00まで開館/最終入館19:30》

入館料

大人600円 大学・高校生400円 中学生以下無料

展覧会関連イベント

●ナイトミュージアム 第1・3金曜日は夜8時まで開館

ご好評につき、ナイトミュージアムを再び開催いたします。
本展覧会中、第1・3金曜日は20:00まで延長して開館。お仕事帰り、学校のあとにもゆっくり美術館を楽しんでいただけます。
*第1・3金曜…2/19、3/4、3/18、4/1、4/15、5/6 の6 日間
*最終入館、カフェラストオーダーともに19:30

●ワークショップ「色を遊ぶ 手織の飾り布」

浜口陽三作品の構図や配色をもとに、0号サイズの木枠を使って飾り布を織りあげるワークショップです。木枠が額縁となり、そのままご自宅で飾ることができます。織の経験がない方でも参加できるやさしい内容です。
講 師─織工房URIZUN 下地 康子(染織作家)
日 時─3/7(月)
    【午前の回】10:30~13:00 【午後の回】14:30~17:00
定 員─各回10名
持ち物─はさみ、筆記用具
参加費─3000円(入館料・材料費込)
申 込─1月21日(木)12:00より電話にて受付開始(先着順)
※休館日の開催ですが、参加の方は展覧会をご覧いただけます。
※小学校高学年から参加可能。(要大人同伴)
※お申込み後、開催直前でのキャンセルはご遠慮ください。

●銅版画・モノクロームメゾチント体験教室

1回の実習で製版から刷りまで行い、ポストカード大の作品を完成させます。初めての方でも無理なく参加いただける、初心者向けの教室です。
講 師─江本 創(アーティスト)
日 時─【A】3/27(日) 【B】3/28(月) 
     時間はいずれも14:00~17:00(内容同じ)
定 員─各回12名
持ち物─下絵(サイズ12×7.5 ㎝)、汚れてもよい服装またはエプロン
参加費─入館料+1800円(材料費込)
申 込─1月21日(木)12:00より電話にて受付開始(先着順)
※3/28(月)は休館日ですが、参加の方は展覧会をご覧いただけます。
※申込は初めての方優先となります。
※お申込み後、開催直前でのキャンセルはご遠慮ください。

●自分だけの色を見つける、ぬりえワークショップ

浜口陽三が開拓した「カラーメゾチント」の色彩効果を疑似体験できるコーナー。赤・青・黄・黒の色鉛筆で、ハガキサイズの小さな下絵にぬりえをします。たった4色でも、組合せ次第で表現は無限大。色が響き合う瞬間を感じてください。
日 時─開館中いつでも(最終受付16:30)
参加費─100 円 
※参加者が多い場合お待ちいただくことがあります。

 

浜口陽三(1909-2000)は20世紀を代表する銅版画家の一人です。戦後、本格的に銅版画に取り組み、独学でメゾチント技法を探求していきます。そして、フランス語ではマニエル・ノワールと呼ばれ「黒の技法」を意味するこの技法に豊かな色彩を取り入れた、唯一無二の作家です。
「14のさくらんぼ」(1966年)は、暗い背景に浮かぶ鮮やかな赤い色が印象的です。浜口陽三が生み出すその色は、ある時はさくらんぼ、またある時はすいかやざくろ、さらに、てんとう虫や蝶、毛糸、太陽へと自在に姿を変え、輝きを放ちます。赤は情熱的で、エネルギーやいのちを感じさせる色。蝶が花の蜜にさそわれるように、私たちはその赤い色に本能的に惹きつけられてしまいます。
鮮やかな赤とは対照的に画面の大半を覆う背景の黒。作品を見る目が慣れてくると背景は単調な黒一色ではなく、濃淡があり、赤や青、緑などの色彩が含まれていることに気がつきます。黒は赤を引き立たせると同時に、赤やその他の色によって支えられています。色と色は引力のような力で影響し合い、お互いを輝かせているのです。
本展覧会では赤と黒が印象的な「14のさくらんぼ」や「西瓜」をはじめ、色彩の魅力を味わえる作品、約60点を展示いたします。複雑に重なり合いニュアンスをもった色彩を、ゆっくりと目でご堪能ください。見るほどに違った味わいが見つかることでしょう。

 

 

 

浜口陽三 「14のさくらんぼ」 1966年 52.3×24.4㎝ カラーメゾチント

浜口陽三 「さくらんぼと青い鉢」 1976年 28.0×32.3cm カラーメゾチント

自分だけの色を見つける、ぬりえワークショップ

地下会場風景


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